皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

それからしばらく、殿下は最近更にいい顔をする。



「なぁ、ジェード」

「はい?」

「避妊薬持ってる?」

「はぁ?」

「お前のことだから絶対持ってると思って」

「ありますけど。正式にリリーに注文しますか?」

「やめろよ。俺が盛ってるみたいで恥ずかしいではないか‼︎」

「…………盛ってるでしょ、そのニヤケ面」

「そ、そんなことないと、思うが…?」



殿下の機嫌がいい。



最近はヒマさえあればアリス様の部屋に入り浸るので、私もヒマになる。



今日もアリス様と食事を共にするそうだ。



「すまないが、殿下の食事を…」

「ジェード様っ‼︎」

「お前は…ミアか。キッチンメイドになったのか」

「はいっ‼︎前に食堂で働いたことがあるので‼︎」

「頑張れよ」

「ありがとうございます‼︎殿下のお食事ですか?えっと、アリス様のお部屋でよろしいのですよね?」

「あぁ、頼む」



笑顔、だな。



なんだか可愛くて、頭を撫でると耳がフニャッと下を向いた。