皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

なんてことはない。



どうせ捕まれば死罪なのだから。



『人身売買は何があっても死罪』と皇帝陛下がお決めになった。



「仕事早いですね、ジェード」

「うるさい、早くやれ」

「了解っスー」



俺は陛下の懐刀だ。



暗殺?



それは殿下には内緒。



仲間と合流し、次々に片付けていく。



悲惨な状況のオークション会場で、沢山の悲鳴が聞こえた。



「全滅完了」

「後は俺がやる」

「処理班送るねー」

「あぁ」



逃げ惑う会場内の客には目もくれず、奴隷にされているハーフのもとへ。



怯えた目をしている…。



そりゃあそうか。



そんなに返り血で染まっているのだから。



「城に行く。いいな?」

「は、はいっ…」



会場から連れ出し、馬で城の裏手へ。



待っていろと告げ、メイド頭を呼んで後は任せた。



洗い流したい。



シャワーを浴びて、耳と尻尾が戻ったことを確認する。