皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

そんな俺に、最近気になる女性がいる。



『ジェード、裏に行って来い』



と、陛下から直々に命が下るのは、定期的にあることで。



『裏』とは、ハーフ獣人を奴隷にしてる組織のオークション。



滅多に行われなくなったが、情報が入れば俺が出向くのだ。



リリーという魔導師が作った薬を飲み、耳と尻尾が消える。



陛下からもらった貴族御用達の燕尾服に身を包み、オークション会場に。



「今日はいいのが入ってますよ」



下衆が。



お前、後で見とけよ。



お前ら全員…皆殺し。



初めは宝石や絵画など。



正当な取引か…?



オークションも終盤に差し掛かり、今日最後の商品が出てきた。



そこにいたのはハーフの獣人。



アレはなんだ…ネコか?



「18歳、正真正銘、生娘でございます」



薄暗い会場がざわつく。



さて、動くか。



立ち上がり、外に出ると見せかけて裏へ行こうと思う。



懐に忍ばせた短剣を取り出し、まずは受付をやる。