皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

そのせいで、殿下は人を信用することを極度に避けるようになった。



言い寄ってくる令嬢や、式典で会う姫。



『クソみたいな顔してるな』とか。



『結婚しなきゃダメなのか。お飾りお飾り。誰でもいいから連れてこい』とか。



とにかく女嫌いだった。



あの顔だし、将来が決まっていた殿下には、アリが砂糖に群がるように寄ってくる。



裏の顔や、腹の黒さ。



そんなものに嫌気がさしていたに違いない。



「ジェード様っ‼︎」

「殿下の食事ですが、本日はアリス様のお部屋で召し上がるそうです」

「かしこまりました‼︎あのっ…また呼んでくださいね…?」

「仕事中ですよ。クビにされたいのですか?」

「も、申し訳ございませんっ‼︎」




私は私で、たまにストレスの発散をしているのだ。



私の恋心は、ある人と共に消え去った。



誰もいらない。



彼女以外、誰も。



なので、私は生涯独身を貫くことだろう。