皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

『ちゃんと話し合うように』と言い残した殿下に手を引かれて謁見室を出た。



「なんで聞かせてくれなかったのですか…」

「あれ以上お前に汚い言葉を聞かせたくなかっただけだが?問題あるか?」

「そう、ですか…」

「どうなるのだろうな、あのふたり」

「ローラ様、ひとりで子どもを育てるって…」

「それは無理な話だな。父上が許さない」

「だけど…」



ローラ様はここでやっていけるのかな…。



レオナルド様がここから出ることはないのだろうか。



「レオナルド様が婿に行くとか…」

「平民に婿に出すことは難しい。それに、実際俺の仕事を手伝ってほしいと思っているんだ。人手が足りない。俺と父上だけでは手が回らない」

「そうなのですか…」


どうにか、いい方向に向かうといいな…。



その日の夜、会議で疲れたという殿下をベッドの上でマッサージしていた時にノックが聞こえた。



「レオナルド様?」

「ごめん、こんな時間に…。あの、義姉上…ちょっとローラと話してくれないかと思って…」

「それはかまわないのだけれど…私なんか、なんの力にも…」

「落ち着かせてほしい」



殿下の了承ももらい、ローラ様が宿泊する部屋にやってきた。