皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

男勝りというか…。



「ガキできてたらどーすんだって話、お前、ちょっと待ってろって言ったよな?」

「だからほら、迎えに行ったじゃん…?」

「へぇ、皇子様がそんなに節操のねぇクソだとは思わなかったよ。ひとりで育てるから、ほっといてくれる?」



そっと殿下に手を取られた。



不思議に思ってそちらを見れば、ニコッと笑顔。



「お前は聞かなくていい」

「へっ⁉︎」

「アリスがアリスでよかったよ」



パタっと両耳を殿下の手で塞がれる。



なんで⁉︎



気になるじゃない‼︎



首を横に振っても、殿下は笑うだけで聞かせてくれない。



あろうことか、逃げようとする私のオデコにチュッとキスしてきた。



なにしてるの、あなたは‼︎



しばらくそのままで、なにも聞けなかった私の耳が解放されたのは、レオナルド様が跪いた時。



「結婚してほしいんだ‼︎」

「はぁ⁉︎」

「バカだし、今貧乏になりかけてて、ドラゴン一匹養うのに超苦労してるけど…ローラとお腹の子は、僕がちゃんと守るから…。だから、僕のお嫁さんになってほしい」

「…………死ねよ」

「ぐはっ‼︎」



思い切り殴られてますけど…。