皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

謁見室に着き、ソファーに座るローラ様と、向かいに座る私と殿下。



ジェードさんがお茶を運んできて、キョロキョロするローラさんは、恐る恐るお茶を口にした。



「殿下、レオナルド様です」

「レオっ、お前の姫がさっぱり意味のわからない顔をしているが」



ぴょこっとドアから顔を出したレオナルド様は、なんとも気まずそうにローラ様に手を振った。



ガシャっとカップが音を立てて置かれ、立ち上がったローラ様。



「ガブリエルっ‼︎あんた今まで何してたんだ‼︎」

「あっ、ドレス姿かわいいね、ローラ」

「ちょっと…顔かしな」

「はい…」



クイっと顎で指示をするローラさんと、バツの悪そうなレオナルド様。



ドアの前まで移動したふたりは、一方的に会話を始めた。



「なんだ、その格好。そしてなんでガブリエルがレオナルドと呼ばれている?」

「お、怒ってる…?」

「あぁ、もちろんだ。で?なんであたしはここに呼ばれたんだって聞いてんだよ」

「ぼ、僕が皇子だったから…かな?」

「おい、お前、あたしにウソついてたのか」

「ごめん、なさい…」



こ、怖い人だわ…。