皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

赤い癖のある髪が、ヒナの手によってクルクルとまとめあげられる。



大好きなお化粧は、ヒナの顔がニヤニヤしていて。



いつもこんな風に私にも…。



「えっと、アリス…様?」

「はい?」

「なんで私はここにいるんですか…」

「何も聞いていないのですね。それなら、私からは何も」

「意味わかんなすぎてどうしたらいいか」

「大丈夫です。知った顔がそのうち来ますから」



早く会議が終わらないかしら。



きっと、レオナルド様も会いたいはずだから。



「うわっ‼︎これ、あたし…?」

「ローラ様は元がいいので、あまり手は加えてませんよ?あっ、もう少し背筋を伸ばしてください」

「こんなヒールのある靴…履いたことない…」

「低めにしたのですが…。ぺったんこの方がいいですかね?」



うんうんと頷けば、ヒナがヒールのない靴を持ってきた。



それに履き替えた時、部屋に響いたノックの音。