皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

花柄のロングスカートに、シンプルなシャツ。



長いコートに、足元はブーツ。



「はじめまして、シュナウト帝国第一皇子、フィンリューク殿下の妻のアリスといいます。こんな遠くまで、ようこそいらっしゃいました」

「あっ、ローラと言います。辺境の山間で家族で宿を営んでいます」

「お呼び立てしてすみません。宿のお仕事は大丈夫ですか?」

「そんなに客も来ないんで。それにしても…すげー、帝城って…異世界…」

「ふふふっ、座ってお茶でもいかがです?」

「それよりっ‼︎あたし、まともな服持ってなくて…急いで城に来いって言われて、なにがなんだかさっぱり…」

「そうねぇ…。ヒナ、あなたの大好きなお仕事の時間よ‼︎」



キラッと目が輝くヒナと、とりあえず私の部屋へ移動した。



ドレスはたくさんあるし、私と背格好が似ていると思うので。



「ヒナ、コルセットはダメよ?」

「承知ですっ‼︎」



とても楽しそうなヒナが、パタパタと動き出した。