皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

それから城の中に戻り、久しぶりに訪ねる弟、レオナルドの部屋。



ドヨーンと、音が聞こえそうなほどに暗い。



「父上に絞られたか」

「本気で殺されるかと思った…。父上の魔法、ヤバイ…」

「お前も全力で対抗したんだろ?どうせ」

「うん、だから余計怒らせちゃった。テヘッ…」

「避けなきゃいいのに…」

「当たったら死ぬから‼︎」



レオが家出した時、家族全員が『ついにやったか』と思った。



父上は無言でレオの置き手紙を一瞬で灰に変えていたっけ。



今まで無断で城を抜け出すことは多々あったが、家出は初めてのようなもの。



「どうするのだ、この先」

「兄上の仕事手伝うよ。スカーレットのご飯代稼がなきゃいけないし、他の卵も孵化させたいし」

「ずいぶん懐いているのだな、そのトカゲ…」

「そうでしょ?トカゲじゃなくてドラゴンだけど」

「で?子どもの件はどうなった」

「父上直々に城に招待するって。たぶん、もう手紙出してる」



どんな相手なのだろう。