腰が抜けた私を抱き上げて、ベッドに下ろしてくれた殿下と、頬を押さえながらいじけ顔の…弟?
「すまなかったな、アリス…。コイツが次男のレオナルドだ…」
「よ、よろしくお願いします…」
「アリスが怯えているではないか‼︎そんな顔させるのは俺だけでいいのに‼︎」
「それもどうかと…」
反省しているのか、しゅんとしている。
見たことのない2色の髪色。
片方が殿下と同じような金色で、もう片方が皇后様のような薄い茶色。
二段に分かれるその髪は、端正な顔立ちに不思議と似合っていた。
「ほら、謝れ」
「ごめんなさい」
「で?お前は何しに戻ったのだ」
「ドラゴン見つけたから…」
「はぁ⁉︎」
「ドラゴンの卵見つけて、俺の魔法で孵化させたら、超懐いてきてさ。ここにいるんだけど…」
そう言ったレオナルド様の懐から、トカゲのような赤い生き物が出てきた。
翼がある…。
あの、架空の生き物だと言われていたドラゴン…?
「スカーレットといいます‼︎」
「お前っ、本当に…」
「見てよこのフォルム‼︎超美人さんでしょ?」
「父上には…」
「言うわけないよ。勝手に家出してドラゴン連れ帰ったら怒られるに決まってるじゃん」
だから最初にここに来たと…。
「すまなかったな、アリス…。コイツが次男のレオナルドだ…」
「よ、よろしくお願いします…」
「アリスが怯えているではないか‼︎そんな顔させるのは俺だけでいいのに‼︎」
「それもどうかと…」
反省しているのか、しゅんとしている。
見たことのない2色の髪色。
片方が殿下と同じような金色で、もう片方が皇后様のような薄い茶色。
二段に分かれるその髪は、端正な顔立ちに不思議と似合っていた。
「ほら、謝れ」
「ごめんなさい」
「で?お前は何しに戻ったのだ」
「ドラゴン見つけたから…」
「はぁ⁉︎」
「ドラゴンの卵見つけて、俺の魔法で孵化させたら、超懐いてきてさ。ここにいるんだけど…」
そう言ったレオナルド様の懐から、トカゲのような赤い生き物が出てきた。
翼がある…。
あの、架空の生き物だと言われていたドラゴン…?
「スカーレットといいます‼︎」
「お前っ、本当に…」
「見てよこのフォルム‼︎超美人さんでしょ?」
「父上には…」
「言うわけないよ。勝手に家出してドラゴン連れ帰ったら怒られるに決まってるじゃん」
だから最初にここに来たと…。