皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

しばらく歩くと、やっと見つけたメイド。



「正妃様っ‼︎」

「あっ、いいの‼︎頭を上げて‼︎殿下のお食事のお願いがしたかったのだけれど…」

「かしこまりました‼︎寝込んでいらっしゃると聞き及びましたが…」

「先程目が覚めて、お腹が空いたみたい」

「そうでしたか‼︎嬉しそうですね、正妃様」

「そ、そうかしら…」

「相思相愛、本当に羨ましいです。では、食事を殿下の部屋に運ぶよう、伝えて参ります」



相思相愛…?



私が殿下のことを好きで、殿下が私のことを好きということ…?




ん?



そう、なの…?



私、そんなに嬉しそうな顔をしているの…?



えっ、私って、殿下のことを…。



「ウソ…」



ドキドキと心臓が激しく脈打つ。



前に殿下は私のことを『少し好き』と言った。



嬉しかったし、その気持ちを返したいと思った。



私からも歩み寄り、最近の殿下は雰囲気が甘かった。



顔を見たくて私から会いに行ったり、付きっきりで看病…。



あれ?



私って…殿下のことを好きなのか…。