皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

具合が悪いくせにマメな殿下が、なんだか少し可愛い。



私の枕に顔を押し付けて、チラチラと私の様子を伺っている…。



「なんです?」

「……………なんでもないです」

「何か言いたいことがあるなら、言ってください」

「……………ヤリたい」

「は?」

「無性に、ヤリたい…」

「バカなのですね、殿下は。熱で頭おかしくなってます?」

「上に乗って?」

「そんなこと、私がするわけないと思いません?」

「思います…」



また枕に顔を押し付けて、そのまま眠った。



しばらくしてから目が覚めて、自分の部屋へ戻る殿下。



私の手を引いて、ベッドの横まで連れて来た。



まさかっ‼︎



殿下なりに甘えてる…?



そう思うと、きゅんと胸が痛い。



「お邪魔では…?」

「どこにも行くな…」



はうっ‼︎



こんな殿下、二度と見られないかもしれないっ‼︎



また冷たいタオルを頭に乗せ、握られた手をそのままにしていたら、殿下はスヤスヤ寝始めた。