皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

やはり、皇后様の最上級の治癒魔法には全く及ばない。



でも、怒っているのよね、皇后様。



陛下に大見栄切ったのだからと。



その尻拭いに、陛下と宰相様が駆り出されているわけだし。



皇后様の気持ちはもっともだと思う。



「では、また来ますわね」



リリーさんが出て行き、ふたりきりになった。



ボーッとする殿下なんか、滅多に見られないと思う。



「風呂に…入りたい…」

「入りますか…?」

「汗かき過ぎて気持ち悪い…」



多少フラつく足取りで向かった私のお風呂。



私は服を着たまま殿下の髪を洗う。



「殿下も弱るのですね」

「これでも一応人間なので…」

「早めにあがりましょう。体力が奪われてしまいます」

「そうする…」



汗を流してさっぱりしたのか、さっきよりも目が開いてる。



金色の髪を乾かしてあげると、私のベッドに寝転んだ。



「ここで寝るのですか…?」

「メイドに俺の部屋のベッドメイクを頼んでくれ…」



シーツを換えたかったのですね。