皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

1日寝て過ごすような状態で、付きっきりで看病。



「効かないわね、私の自信作なのに…」

「このままで大丈夫でしょうか…」

「熱には弱いのね、殿下。直接体に入れてみるわ」



リリーさんが殿下の腕に針を刺す。



一瞬目を開けた殿下は、リリーさんを確認すると、また目を閉じた。



「無防備な殿下、久しぶりだわー。悪戯しちゃおうかしら」

「…………うるさい、リリー」

「あら?起きたのですか?」

「今何した…?」

「熱を下げる薬ですわよ。信用ないわね、私」

「アリスを小さくした恨みはあるな…」



ムクっと起き上がった殿下は、タオルを私に渡してきた。



冷たかったタオルが熱い…。



目がトロンとしてる。



もう、2日もこの調子なのだけれど…大丈夫かしら…。



「あぁぁぁぁ…、体痛ぇ…」

「寝たきりなのですもの。仕方ないわ」

「他に何かないのか、俺に効く薬」

「ありません。だから殿下が風邪をひくと困るのです。治癒魔法かけますから少しお黙なさいな」



そんな治癒魔法も、気休めのようなもの。