皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アリス】



暑いのか、布団を剥ぐ殿下に、薄い布団をかけて、タオルをおでこに置く。



しかめっ面…。



「んっ…ハァ…」



熱に浮かされた殿下の色っぽさったら、もう凶器のよう。



何をしてても絵になる。



具合が悪い時ですら、魅力的なのだ。



「失礼します。どうですか?」

「熱が上がっているようです」

「ムリするからだ…。ほんと、殿下は負けず嫌いで困ります」

「それが殿下なのでしょうから、仕方ないですね」

「そうですね」



様子を見に来たジェードさん。



殿下の首に手を当て、熱の高さにため息をつく。



「お薬は飲んだのですが…」

「殿下は薬系に強いので、効かないかもしれません」

「そうなのですか…」

「解熱の薬も元は毒」

「どうやったら毒に強くなるのですか…?」

「…………内緒です」

「そう、なのですね。怖いのでこれ以上聞きません…」



熱が下がらないのです。