皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

父上のいうこと、ちゃんと聞いておけばよかった…。



意地なんか張らなきゃよかった…。



完全に、やってしまった…。



目を開ければアリスが横にいる…。



頭の上の冷たいタオル。



「アリス…」

「殿下‼︎覚えてます?」

「倒れたのだな…」

「はい」

「頭が痛い…」

「無理なさるからです。皇后様が『少し痛い目見ればいい』と、治してくださりませんでした」

「仕事は?」

「陛下と宰相様が手分けしてるそうです」

「逆に迷惑をかけたのだな…」

「そうですよ。まったく…」



呆れ顔のアリスが、タオルを交換する。



体が熱くて、頭がガンガンする。



熱のせいか、動ける気がしない。



「最悪だ…」

「少し休みましょう?お水、飲みますか?」

「ん…」

「休息が必要だと、お医者様が言ってました。思う存分、甘えていいですからね」

「自己嫌悪…」

「ふふっ、弱った殿下、初めて見ました」



少し嬉しそうなアリスを睨み、水を飲んでから眠りについた。



やっぱり俺は、まだまだなのだ。