皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

おかげで、最近はアリスの元へは行けていない。



夜中まで執務室にこもり、適当な食事とシャワー生活。



終わらない…。



他の仕事が、終わらないのだ。



今日も夜中までの仕事。



ジェードがうとうとし始めた時、切り上げようかと思えば、聞こえてきたのは小さなノック。



「はいっ‼︎」

「いいから座っておけ」

「すみません…」



ドアを開けると、幻覚が見えた。



俺もジェードも、毎日ヘトヘトになるまで仕事に明け暮れている。



疲れがたまると、こんな現象が起こるのか…。



「殿下…?」

「…………」

「どうか、しました…?」

「えっ、夢…?」

「何を言ってるのです…」

「本物、か?」

「連日こちらで夜中まで仕事をしていると宰相様から聞きました。休憩、しませんか…?」



アリスの手には、大きめのカゴ。



こんな時間まで起きていたのか…?



「ヒナは…?」

「先に休んでもらいました。お茶を持ってきたのですけれど…」

「あ?あぁ、散らかっているが…」



アリスだ…。