殿下と違って優しい目をしている。



これ、絶対モテモテの人…。



「おい、なぜトキめいている…」

「だって‼︎殿下より優しそう…」

「…………騙されるな。アレクは魔性なのだぞ」

「へっ⁉︎」

「片っ端から女を虜にして、断れずに8股なんてこともあったのだから…」

「えっ、どうしたらそうなるのですか…」



嘘かと思えば、苦笑いで否定をしないアレクサンダー様。



ほ、本当なのね…。



「今は何人と付き合っているのだ?」

「5人…ですかね?」

「ほらな?」



ただの女ったらしじゃないっ‼︎



皇子達、全員どこかおかしいのでは⁉︎



「あっ、でも体の関係はないですよ?子どもができると困る立場なので」

「はははっ…」

「噂では聞いていましたけど、とても美しいですね。義姉上にしておくなんてもったいないな。僕が先に見つければよかった」

「…………」

「お似合いですね、兄上」



私は、殿下の方がカッコいいと思います。



女にだらしなくないもの。



「では、僕は訓練があるので」



よくわかった。



皇后様、あなたのお子さん達は、ある意味全員やんちゃです。