皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

私が行ってもいいのだろうかと思うけれど、殿下の弟には会ってみたい。



皇后様はたまに訓練場の視察に行ってるみたいだし。



少しでも殿下のお仕事を知れたら、もっと殿下のことを理解できるかもしれない。



そう思い、殿下にくっついて騎士団の訓練場にやって来た。



「お初にお目にかかります、ファーガスといいます。騎士団の団長をさせていただいております」



初めてお会いした団長さんは、ウェーブのかかった長めの髪と、渋いヒゲの似合うステキなおじ様だった。



王城にも帝城にも行き来しているとのことで、そのうち会うかも知れない。



「兄がいつもお世話になっております」

「ライリーですね。マジメな男です」

「それが取り柄のようなものなので…」

「お会いになりますか?」

「あっ、そう、ですね…。久しぶりにご挨拶でも…」



会う予定なんてなかったのに。



久しぶりの兄との対面は、訓練場の食堂でとなった。



殿下が会議中に、兄が私の元へやって来た。