皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

殿下のご兄弟には誰ひとりとして会ったことがない。



どんな方たちなの?



あの皇后様が育てたのだから、きっとしっかりしているんだろうな。



「アレクには会いに行くが…お前も行くか?」

「どこに行くのですか?」

「騎士の訓練場だ。来年の昇級試験の内容を決めたり、騎士団と騎士団の中でのトレードなども決める」

「えっ、騎士団って、王国の…?」

「王国と帝国の騎士団は同じ組織だ。王国騎士団の上が帝国騎士団。総統括は俺」



そうだったの⁉︎



なら、兄は殿下の直属の部下ってこと?



なんだか微妙な感じ…。



「お前の兄も騎士だったのではなかったか?」

「王国の騎士です」

「お前の顔を立てて昇進させてやりたいが…実力主義なのでな。アレクも王国騎士団のままだ」

「弟なのに…?」

「情けで昇進しても、アレクは喜ばない。それに、俺もそこは譲りたくないのだ。他の頑張っている者に示しがつかなくなる」



そういうところ、ちゃんとしてる…。



私をいじめて喜んでいる殿下とは別人みたい。