皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

城内では陰で『発明家』と言われている皇后様。



そのアイディアは止まることを知らないようで。



周りに定着している調味料や料理なんかも、考案者は皇后様。



他には星祭りの子どもイベントや飾り付けもそうだし、海がないこの国で魚介類が流通しているのも皇后様のおかげだと、ヒナから教えられた。



「アリスちゃん、アレクには会わなかった?」

「会いませんでした。私はアレクサンダー様のお顔も存じ上げないので、会ってもわからないかもしれません」

「仕事熱心なのはいいけれど、顔を見ないと心配になるわ…」

「式典では騎士の列にいたようですが…」

「騎士になるのはあの子の夢だったから。やりたいことはさせてあげたいのよ」

「ステキです、そういうの」



私の子どもにも、そうしてあげたい。



誰かが殿下の跡を継がなきゃいけなくなるとは思うけれど…。



そう考えると、殿下は皇帝になりたかったのだろうか。