皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アリス】



星の日にふたりで変装して、子どもにお菓子を配ったり、出店や屋台で好きなものを食べたり。



すごく、楽しかった。



疲れて眠ってしまった私をベッドまで運び、ふたりで温まりながら迎えた朝は、とても心地よかった。



冬が好きになった。



ステキな思い出ができたのだから。



「ヒナ、とても気持ちいいわ…」

「私も気持ちいいですぅ…」

「皇后様、天才です」



皇后様のお庭に招待され、初めて足を踏み入れた。



一面銀世界のお庭にある東屋でお茶をと言われた時は、何を考えているんだと思ったけれど。



皇后様いわく、『足湯』というものらしい。



東屋のテーブルの下には熱めのお湯が流れていて、そこに足を入れると夢心地。



外の寒さと足元の暖かさがなんとも言えない。



出されたお茶も熱くて、ここは天国かもと思うくらいの気持ちよさ。



「友人のお庭にあったものを真似てみたの。あちらは熱い国だから冷水だったけれど、ここは雪が降るでしょう?だから、温かくしてみたの‼︎」



皇后様は天才です。