皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

狭いベッドで抱き合うようにして眠った次の日、朝から外へ出て朝食を食べた。



焼き立てのパンにアリスが感動していて、めずらしくおかわり。



そういえば、一緒に朝食を取るのは初めてかもしれない。



「お外で朝ごはんは初めてです」

「そうか、俺が下町にいた頃は毎日外だった。食わないと体力持たないし、食い過ぎたら訓練キツくて吐くし」

「それは壮絶ですね…」

「楽しかったぞ。初めて強盗捕まえた時は副隊長が酒を奢ってくれた」

「そんな思い出があったのですか。いいですね、ステキな経験ができて」



アリスは基本的に家の中で過ごしていたし、学校にも通ってなかったようだからな…。



友だちも少ないと思う。



「羨ましい…」

「下町の思い出なら、できたのではないか?」

「そうですね‼︎あっ、本屋さんに寄っていいですか?集合時間までまだありますよね?」

「好きなとこに連れてってやる」

「お願いします‼︎」



下町デート、悪くない…。