皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

満腹で帰った宿で、アリスが先にシャワーを浴びる。



さすがにシャワーだけでは寒いようで、すぐに暖炉のそばで温まっている。



「殿下、髪洗えますか?」

「俺がひとりで髪を洗えないとでも…?」

「いつも誰かにやってもらってたのかと…」

「そんなわけないだろ…。俺をなんだと思ってるのだ…」

「はははっ…」



頭にきたのでアリスを毛布で包んで雪だるまのようにしてやった。



寒くないように長い時間シャワーを浴びて部屋に戻ると、暖炉の前で横になっているアリス。



「なんだ、寝たのか…」



丸まって、猫のように眠ってる。



毛布ごと抱き上げて、ベッドに下ろす。



楽しかったのだな。



まるで子どものようだ。



星の日は、街ではカップルが盛り上がるのだぞ?



スヤスヤ眠るアリスの頭を撫でながら、こんな星の日もアリかと、自然と口元が緩んだ。



来年はどんな星の日を迎えるのだろう。



またアリスと一緒に過ごせるだろうか。