皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

小国の姫だったのに全ての魔法を操り、それに応用まで加えて。



やりたい放題の母上がおかしいのだ。



それを引き継いだのが行方知れずの弟、レオナルドなのだがな…。



俺よりも魔法が得意なのは弟だ。



「さすが殿下だ…」

「王立学校時代も上位の成績だったとか」



だから、俺よりすごいのは弟だって。



アイツは魔法と一緒に生活しているような男だからな。



どこへいるのやら…。



「さぁ、着きましたよ」

「では散りますか。集合は明日の昼、この場所で」



カゴに入った山のような甘い物を抱えて、それぞれが街に散っていく。



俺とアリスも、適当に歩く。



「お城の人みっけー‼︎」



そう言って頭に星の飾りをつけた子どもが駆け寄ってきた。



城の者は子どもにわかるように星がついたステッキを持っている。



「お菓子ちょーだい‼︎」

「はい、たくさん見つけてね」

「うん‼︎」



アリスがあげた小さな袋を抱えて、他に向かう姿に、愛おしい感情が湧く。



俺はたぶん、子どもが好き。