皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

だけど、殿下が笑っている。



こんな風に笑う姿を久しぶりに見た。



「結婚式前に子どもができると困るのだな…」

「へっ⁉︎」

「ドレスの直しが大変だからと、ジェードに言われた」

「違うっ‼︎そうではなくてっ‼︎」

「妻を抱くことの、何が悪い?」



悪くはないけれど。



そんな急に‼︎



心の準備ができていないから。



「私はっ、どうしたらいいのですか…?」

「何かしてくれるのか?ものすごい要求をしてみようか…」

「ごめんなさい。期待に添えません…」

「寝ていればいいと思うが」

「今日、ですか…?」

「…………いつならいいのだ」

「殿下はっ‼︎私相手にそういうことがしたいのですか⁉︎私ですよ⁉︎」

「お前は可愛いと思うぞ」



きゅんと胸が痛い。



可愛いって。



幼児化した時に言われた感じと違って、顔が熱くなる。



「お前の顔は好みだ。この小ささも、目の大きさも。恥ずかしそうにする顔や、絶望する顔もたまらない」

「…………」

「お前の全部を支配したい」



なんだか、告白されている気分になった。