皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

私が着替えていたらどうする気なの…。



それに、城内に引っ越してから日に何度も殿下が私の部屋に来るようになった。



連絡事項や、仕事の休憩中。



先ほどの陛下のようにサボリにきたりする。



夜も基本的に私の部屋で過ごすことが多く、仕事が立て込んでいる時くらいしか自室に戻らないんじゃないかと思う。



「母上に見せたのか?メイド姿」

「とっても羨ましがっておいででしたよ。あと、陛下もサボリに来ていました」

「あぁ、アレンが探し回っていたな…」

「連行されていましたけど、一緒にお茶を飲みました。皇后様は陛下のことを『アンディ』と呼ぶのですね」

「公式の場では『陛下』と呼ぶがな。お前も呼んでみれば?」

「へっ⁉︎」

「ほら、早く」



殿下を名前で⁉︎



そんなこと、今までしたことない。



殿下は私の中で殿下なので…。



今更呼べない…。



「お、お風呂入りましょう‼︎」



逃げるしかない‼︎