皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

私の家の夫婦関係は冷え切っていたし。



父と母は政略結婚だったと聞いた。



父は外に愛人を作り、母は自分磨きにしか興味がなく。



兄は父が敷いたレールをひたすら歩いていたし、私もそうだった。



家族なのかと言われれば…どうなのだろう。



このふたりを見ていると、私の家はなんだったのかと思う。



「あのっ、私はこれで失礼いたします」

「なにか予定が?」

「いえ、お邪魔かと思いまして…」

「良いではないか。リーナ、アレンにバレる前に休憩したいのだが」



も、戻れなくなってしまった…。



さすがにこのふたりを前にしたら緊張する。



ふたりと言うか、陛下が緊張する‼︎



リーナさんが人数分のお茶を用意してくれて、向かいのソファーに座る。



陛下の長い足が組まれ、疲れているのかソファーに深く座る。



両目の色違いの瞳が印象的。



とてもカッコいいと思う。



整った顔は、やはり殿下と似ている…。