皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

パタパタと駆け寄った皇后様が、屈んだ陛下の頬にキスをする。



「お仕事、終わったのですか?」

「いや、まだだ。アレンから逃げて来た」

「また怒られてしまいますよ?」

「匿ってくれ」

「私も怒られてしまうわね」



そう言っても、ふたりは楽しそうだ。



仲良しのやりとりを見てから膝を折って挨拶の礼。



「ん?なぜ、リュークの妃がメイド服を着ているのだ…?キャシー…嫁をオモチャにするな…」

「違いますっ‼︎星の日に下町でリュークとお菓子を配るんだそうです…。ずるい、私もやりたい…」

「バカなのか、お前は。民に顔がバレてることをわかっていないのか?大人しくしておけ」

「アンディの頭でっかち…。子どもにはバレないわ‼︎」

「…………大人にはバレるだろう…」

「むぅぅぅぅぅ…」



なんか、イメージと違う…。



堅苦しさなんか全くないふたりの会話。



仲良し…。



陛下が皇后様を見る目が、とても優しい。



羨ましいなぁ、こういうの。