皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アリス】



気さくな皇后様は、私のメイド姿を羨ましそうに見ている。



「ずるい…」

「皇后様の分も、しっかりお仕事して来ます‼︎」

「ずるい‼︎私も行きたいわ、リーナ‼︎」



駄々っ子皇后様…。



ヒナのお母様である、皇后様の侍女のリーナさんに諌められているけれど。



星の日に向けて、皇后様のお仕事を手伝っていた。



初めは緊張したが、皇后様はとても可愛い人だったのだ。



4人の母親とは思えない若さと、珍しい髪の色。



優しそうな顔からは想像できないような行動力と好奇心。



少女のような方なのに、表に出れば、どこから見ても完璧なお妃様。



笑いながら話していたら、ノックが聞こえてため息をついたリーナさんがドアを開けた。



「楽しそうな声が聞こえたが」



へ、陛下っ‼︎



この人は怖い印象がある。



殿下に似ている目の鋭さや、上に立つものの貫禄。



とにかく、そのオーラの威圧感がすごい。