皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ずっと会っていない妹は、どうなっているのか。



あちらも引きずっているのではないかと思う。



父上だって、半ば諦めてジェードに嫁にやる覚悟だったのに。



「この前、部屋にいた女は?」

「…………適当な相手です」

「グレース似の?」

「まぁ」

「はははっ、全然吹っ切れてないではないか‼︎」

「私のことはいいのです。殿下は自分のことをお考えください」

「…………なんか腹立ったから、お前、星の日は休み。強制参加な」

「はぁ⁉︎」

「俺命令」

「職権濫用反対」



自分のことも考えろ。



お前がグレースを自分で手放したのだから。



ジェードがいつまでもひとりでいたら、グレースだって諦めがつかなくなるだろ。



「楽しそうだなぁ。見に行こうかなぁ」

「皇族は立ち入り禁止。日頃の鬱憤を吐き出すのですから」

「アリスと踊るくらい良いではないか」

「空気の読めないアホですね、殿下は」



珍しく感情を表に出しているジェードが面白かった。