皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

俺は魔力が強すぎるから、分けてやるくらいがちょうどいい。



「ジェードさんってすごいですよね。ハーフ獣人なのに、殿下の右腕まで登り詰めて。このお城にはハーフの方がたくさんいるし」

「ジェードは努力家だ。父上がそう育てたというか、父上に忠誠を誓っている。孤児だったジェードを引き取って学ばせたのは父上だ」

「すごい…。まだまだ差別はなくならないけれど、ジェードさんやお城で働くハーフの方がそういうものを無くしてくれるといいですね」

「そうだが…なぜ俺といてジェードの話ばかりなのだ。好きなのか?」

「好きっ⁉︎尊敬ですよ。とてもキレイだし」



ジェードは顔がいい。



基本的に無表情で笑わないジェードを、城で働くメイド達は影から見てお近づきになるタイミングを見計らっているようだし。



「ジェードさんも星の日はお休みですか⁉︎」

「いや、ジェードは参加したことがなかったはずだが」

「もったいない‼︎ジェードさんだってもういいお年ですよね?参加するべきだわ‼︎」



張り切ったアリスの言葉を、次の日ジェードに伝えた。