皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

そう考えたら、なんだか腹が立って来て。



アリスをこのまま風呂に沈めてしまおうかと思ったので、風呂から出ることにした。



アリスが全てを終えて部屋に戻る頃に、外には雪。



今年は早かったな…。



「殿下っ‼︎雪ですっ‼︎」

「どうりで寒いわけだ」

「魔力石の威力、上げますね」



石に手をかざしたアリスが、暖房の魔力石の火力を上げた。



「そういえば、アリスはどんな魔法が使えるのだ?」

「私は風です。あまり得意ではないのですけどね。魔力石に魔力を入れる時くらいしか使いません」

「そうなのか。ジェードはこれができないので苦労していたぞ」



ジェードには魔力がない。



なので、魔力を貯めることができる魔力石の指輪をつけていて、それに俺の魔力を溜めてある。



相当高い代物で、ジェードが俺付きの執事兼騎士になった時に父上からの昇進祝いで渡されたもの。



『お互いに助け合え』と言う陛下の気持ちに答え、定期的に俺の魔力を注入している。