皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

星の日は城の中でも賑わう日。



いつも働いてくれている者たちに感謝を込めて、臨時の給与が出るのだ。



陛下からの酒や食事も出て、いつも働く舞踏会などに使う広間を解放する。



好きな服やドレスを着て、そこでパートナーが見つかったりするようなので、楽しみにしている者も多い。



父上が少しだけ挨拶をした後は、皇族は関わらないのが通例。



気を使わせたくないので。



なので、星の日は城が賑わうが、働く者も減るのだ。



「ヒナのように婚約者がいたり、既婚の者は参加せずに裏方に徹するのが決まり」

「楽しそうですね。私、夜会はあまり好きではなかったのですけど、そういう同じ立場の方たちばかりなのは、とてもいいと思います」

「俺たちに対する愚痴や不満も言いやすいだろうしな」

「はははっ、それはそうですね」



アリスは社交界では美人だと噂されていたようだが?



ルイが言っていたし。



「お前は踊らなかったのか?」

「特定の方といいますか…名のある家の長男とだけと、父からの言いつけがあったので…」



誰かに恋心を抱いたり、しなかったのだろうか。