皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

うとうとした時、急に殿下の手が伸びてきて頭を撫でられた。



ビックリして目を開き、殿下を見ると真顔なのですが…。



「な、なんですか…?」

「ビクつくな」

「ムリです…。怖いもの…」

「何が?」

「殿下が。褒め殺しの刑は、本当に精神削がれましたので…」

「褒めていたではないか、他の者も」



それは社交辞令というものです、殿下…。



他の人に褒められるより、殿下のあの甘い声と歯の浮くようなセリフの数々には勝てないというか…。



「で、なぜ殿下は私の髪を撫でているのでしょう…」

「なんとなく。嫌がるかと思って」

「イヤです。触らないでください…」

「わかった。やめない」

「殿下っ‼︎」

「はははっ、いい感じに嫌がっているな」



何がしたいの?



私を困らせて楽しんでるの…?



いつもそう。



この前の…き、きききき…キスだって…。



思い出したらまた顔の熱が上がった気がする。