皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アリス】



顔が熱い…。



殿下が私をとんでもなく褒めた。



それはもう、どこかの王妃様が目を逸らすほどのデレっぷり。



ウソだとわかっていたけど、私は殿下ほど頭の切り替えが早くないので…。



いつものように髪を洗って、湯船に入って…。



「あぁぁぁぁぁぁぁ…」



殿下の眉間にはシワ。



とってもご機嫌斜めのご様子…。



いつもなら頭洗えば多少は機嫌良くなるのに…。



「あの、私そろそろ上がります…ね?」

「俺も出る…」



お風呂から出て、髪を乾かしてから自分の部屋。



ベッドにうつ伏せになる殿下が、チラリとこちらを見た。



「疲れてないのか?」

「疲れてますね…」

「寝たら?」

「もう少しそっちに寄ってください、殿下…」

「ヤダ」

「…………」

「ウソだ」



隣を開けてくれたので、静かに布団に入った。



お酒も飲んだから…眠いわ…。