皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

思えば、初めて唇を合わせた。



風呂で裸は何度か見ているけど、アリスを抱いたことはない。



「何味だ?これ」

「ブルー…アップル…」

「あぁ、そんな味がする」

「殿下っ、おろ、おろしてください…」

「なぜ?あぁ、泣きそうな顔…たまらんな」

「最低って殿下のための言葉ですっ‼︎」



ドンっと押されて、涙目で逃げられた。



逃げるなよな。



さらにいじめたくなる。



「見張り役、辞退しますっ‼︎」



バタンっと音をたてて閉まったドア。



たまらなく、面白かった。



ガリガリと噛み潰した飴。



「殿下、アリス様が逃げるように出て行かれたのですが…。何したんですか…」

「なにも?くくくっ、アリス味…」

「はぁ…?何をわけのわからないことを。いじめるのもほどほどにしてくださいよ…」

「ジェード、フルーツを使った飴はどこで手に入る?」

「さぁ?下町じゃないですか?」



今度買ってやろう。



飴を見るたびに思い出せばいい。