「なんで、女湯にいるのよっ」

「何言ってんだ。ここは男湯……ってまさか」

響は時計を見ていた。

「……お前、何時に来た」

「十二時前だけど?」

時刻はとっくに十二時を越えていた。

「ここ、女湯と男湯が入れ替わるんだよ」

は?

「なんで知ってるの?」

「卓球場でここのパンフレット見たら書いてあった」

そんなの聞いてないっ!!

「……てゆーか、見ないでよ」

「こっちのセリフ」

よく考えたら、恥ずかしくなって、とりあえず露天風呂に行った。