「おまたせ!」

そらちゃんが連れてきたのは学校でも問題児の真島良介(ましまりょうすけ)くんだった。

あたしはそらちゃんを引っ張って、小声で聞いた。

「真島くんって問題児じゃん!?いいの?」

「え、良介だし」

良介?

「まさか、幼なじみ?」

「そのまさか」

え!?

「良介の会社の取締役としてお父さんが働いているの。それで小さい頃から仲がいいんだ」

そうなんだ。

「良介はそんな悪い人じゃないから」

「うん」

響と仲良くなればいいな。