「とりあえず片瀬さん、風呂、先に使ってください。
片瀬さんのあとに俺たちが入ります」

そう言うと私の顔を覗きこんだ。

「明莉、一緒に入るからな」

「えっっ!!」

片瀬さんの前でそんなことを突然いい放つ蓮司に、昨夜初めて一緒に入ったときのことを思い出してみるみる私の顔は真っ赤になる。


「片瀬さん、しばらく家に泊まることは明莉が了解したんで俺は嫌ですけど、仕方ないんで認めますが、明莉と二人っきりになることだけは絶対にやめてくださいよ!

プライベートな姿は本当は誰にも見せたくないんですから」

背後から蓮司が私のことをぎゅっと抱き締めた。