片瀬さんの結婚式も二次会も、嬉しそうに笑う二人は、本当に幸せそうで、俺もすごく幸せな気持ちになった。

「明莉、俺もなつさんみたいな幸せそうな笑顔を明莉に必ずさせ続けるからな」

「うん……すごくいい結婚式だったね」

繋いでいる手はとても暖かく、俺の心の中もものすごく温かなものでいっぱいで、明莉と出会って結婚していることがとても嬉しかった。

「蓮司と出会えて、結婚できて良かった」

明莉が俺を見上げて微笑んだ。

「今、俺もおんなじこと思ってた」

俺も明莉に笑顔を返す。

「私たちの結婚式も来てくれた人たちが幸せな気持ちになってなってくれたらいいね」

「ん?
それは大丈夫。
たぶん、当日は俺、ドレス姿の明莉にデレデレなはずだからな。

明莉の兄貴たちに明莉を取られないようにしないと、あの人たち雛壇に居座りそうだよな」

「ふふっ、やりそう」