あと少し。

目の前に座る二人の位置に座るのはひと月後には俺達なのだ。

自分たちとその姿を重ね合わせて俺の頬も自然と緩む。

「その顔‥絶対に蓮司我慢してくれなさそうだから、今日からお風呂も寝る部屋も別々にするから」

じとっとした目で俺を見ている明莉はとんでもないことを口にして

「はぁ⁉
ダメに決まってんだろ。

明莉は毎日俺にたっぷり愛されるって一緒に住んだときから決まってるんだ。

片瀬さんにさんざん邪魔されたんだからもう我慢しないからな」

あの喧嘩の一件以来、明莉もだいぶ言いたいことをいってくれるようになった。

俺は、相変わらず俺様でツンデレで…いや、もはやデレしかないか。

明莉にはデレデレの激甘で、毎日溺愛しまくりだ。