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これは一体どういう巡りあわせなんだろう。


放課後の教室。ひとつの机に広げた日誌。

向き合ってペンを走らせるのは……前原くん。


まさか、前原くんとこんなことになるなんて思わなかった。
本来なら前原くんは全然関係ないわけだし。


「あの……付き合わせちゃってごめんね」


ほんの少し勇気を出して発した声が、他には誰もいない室内に響く。


日誌を書いて終わり……だったはずが、先生に呼ばれて、プリントを刷るのを手伝わされてしまった。

おかげで、窓から差し込む光はもうオレンジ色。


前原くんは手を動かしたまま、「何で望月さんが謝んの?」と、聞いてきた。


「望月さんだって、今日当番だったわけじゃないじゃん」

「あ……うん、そうなんだけど……」


そう言われたらその通りで、あはは……と、愛想笑いを返す。

そして再び……沈黙。