君は同期で幼馴染で××で

ふと周りを見渡すと、近くにいた先輩達が驚いた様子で、こちらを見ていた。

「なになに?恩田と真紀ちゃんって、そういうことなの?」

「えっ?そういうことって……」

「はい。そうなんです!!」

「ちょっ、ちょっと陸。何が〝そうなんです〟なのよ」

「真紀ちゃんはいいの」

なんのことだか意味がわからないけど、なぜか陸は満足そうな表情をしている。

「なんだあ……」

明らかにがっかりする先輩達。

「真紀ちゃんのこと、狙ってたのに……」
「陸君、可愛くて気に入ったのに……」

いやいやいや。何か勘違いしてない?
ようやく、私と陸が付き合っていると勘違いされていることに気づいた。

「2人はいつからなの?」

「うーん、3歳の時に出会って以来、ずっと一緒なんです!今だって親公認で、部屋はお隣だし、ねぇ、真紀ちゃん」

「ちょっと、陸!ねぇじゃないでしょ。みんな誤解してるよ」

「だって、この人達ロクな人じゃないじゃん。僕、おばさんから真紀ちゃんを守るように言われてるから、誤解させておけばいいの」

陸が私に顔を近づけて、声を潜めて言った。
側から見たら、さぞ親密そうに見えただろう。