君は同期で幼馴染で××で

こうして案内してもらった部屋のうちから、両家の思う予算以内で、利便性も良く、2階の隣同士の空いているマンションに決めた。

「陸君も真紀もよかったわね。希望に合う、よい部屋が見つかって」

「本当にね。これで私達も、いつでもこっちに遊びに来られるわね」

お、おばさんまで……
宿扱いし出す親達に呆れつつ、とりあえず、部屋を決められたことにホッとしていた。



「真紀ちゃんも陸も、一緒に引っ越ししちゃわない?その方が費用も浮くでしょ?」

「そうね。持っていく家具もそれほどないだろうしね」

はあ……暴走する母親達を止める術は私にはない。もう好きにしてくださいっていう心境だ。

「こっちで買い揃えた方がいいものもあるね。真紀、またそれはおいおい見に行くわよ」

「なんなら、陸も一緒に行かせてもらう?一緒だと心強いしね」

おばさん、なにを言い出すんだ?趣味も好みも違うだろうから、見るお店も違うでしょうが。母親達は、ただ単に都会ではしゃぎたいだけなんじゃないかと、疑わしくなってくる。

「いいね。僕も、真紀ちゃんと選びたい」

おもわず、陸をジロリと睨む。

「ね、真紀ちゃん。僕、荷物持ちするからさあ。一緒に選ぼう」

にっこりと微笑む陸。

「はあ……何を言っても一緒にってなるんだろうね。わかった。みんなで行こう」

もはや、諦めの境地だ。