君は同期で幼馴染で××で

「真紀ちゃん。出かける前に話すことを怠った僕が悪かった。ごめんね」

陸の言葉に、首を横に振る。

「えっ?許してくれないの?」

途端に狼狽だす陸。
普段なら、そんな陸を可愛いなんで思ってしまうけど、今はとにかく陸を安心させたかった。

「違うの。謝るのは私の方だよ。直接陸に聞けばいいことだったのに、勝手に誤解して、一人で突っ走った上に、陸にこんなに心配をかけて……私こそ、ごめんね」

「じゃあ、おあいこだね」

陸の言葉に、目をあせて2人で笑い合う。

私の頭を優しく撫でてくれる陸。
改めて思う。
私はこの大きな手を手放したくない。
陸が大好きだって。


陸が私を見てくれる。
陸が私に微笑みかけてくれる。
陸が私に触れてくれる。

ああ、そうか。
怖いとか待たせるとか、そんなことじゃないんだってわかった。好きだから一緒にいたいし、触れていたい。
それはこんなにも単純で明解なことなのに、私は今やっとわかった。