君は同期で幼馴染で××で

しばらくして、そっと体を離された。

「真紀ちゃん、心配したんだよ。どこに泊まっていたの?なんで連絡を返してくれなかったの?」

矢継ぎ早に届く陸の問いに、何も言えずに俯いた。

「真紀ちゃん、顔を見せて」

陸に覗き込まれて、おもわず仰け反る。

「真紀ちゃん……僕から逃げないで」

どことなく傷ついたような声で訴える陸を、そっと窺って息を飲んだ。目の前にいる陸は、今にも泣き出しそうな顔をしている。ていうか、目は充血して真っ赤だし、すごく疲れた顔をしている。

「陸、もしかして寝てないの?」

「ずっと真紀ちゃん。捜してたから」

「えっ?」

「とにかく、真紀ちゃんと2人で話をしたい。今日は僕も真紀ちゃんも休みをもらったから、帰って話をしよ」

「休みって……勝手なことしないで」

「そうでもしないと、真紀ちゃんはこの後もずっと苦しい思いをするでしょ?
僕達、有給を取ったことなかったから、部長もぜひ休めって言ってくれた。だから、このまま帰るよ」

「ちょっ、ちょっと。陸、何を言ってるのよ」

私の反論を受け付ける気がないのが、陸の背中から伝わってくる。陸は、私の手を引いてぐんぐん歩き出した。