冷酷王子は子リス姫を愛でる

ただ大きな空間があり、壁に沿って布団が畳んである。



仕切りもないし、寒さ対策は真ん中に置かれた火の魔法石の暖房具のみ。



大変な環境だが、報酬はそれなり。



ほとんどが出稼ぎのようで、屈強な男が多い。



「殿下、夕食です」

「これは…なんだ?」

「野菜と肉を一緒に煮て、適当に味付けした男の料理、だそうですよ」



なんとも複雑な味の夕食は、腹を満たすだけのものだった。



男しかいないので、こんな料理しか作れないそうだが、これは…ひどいな。



早くアイツの作ったものが食べたい…。



眠った次の日は、朝から魔力を大放出。



岩なんて、退かさずに燃やし尽くせばいい。



作業員を退避させ、アレンとここの責任者だけが見守る中、工事に邪魔だった岩を粉々にし、更にはチリに変えた。



「殿下の魔力は底が知れないですな…」

「これで計画通り、進められるか?」

「これならば工事が予定より早く終わるかもしれませんよ」

「期待している。しかし、あまり働かせすぎるなよ?人は財産だ。壊れてしまったら、元も子もないからな」

「承知いたしました」



さぁ、帰ろう。