冷酷王子は子リス姫を愛でる

【アンドリュー】



水路を引くための工事の視察に来てみたが、どうやら大きな岩が邪魔で、なかなか進まないようだ。



「さすがにこの量になると、魔導士様に手伝っていただいて動かさなければならないかと。人力では大きすぎるのです」

「ここから、そこまでが岩か。明日まで待てるか?」

「えぇ、この岩をなくせるのであれば、1日と言わず何日でも」



魔力の発散にちょうどいい。



アレンと岩を見て周り、岩の撤去は明日やることにした。



作業員たちと同じ、簡易的な建物の中で、今日は一夜を過ごす。



俺が入ると、全員が緊張したのがわかった。



「楽にしてくれ。私はいないものとして扱ってくれて構わない」

「そんなわけには行きませんっ‼︎」

「私はここに仕事をしに来たのだ。そんなふうにかしこまられては、私が虐めてるみたいではないか」

「殿下…」

「日頃の感謝のしるしだ。少しばかり酒を差し入れさせてもらった。今日は好きなだけ飲むといい」



ここで作業員たちは寝泊りをしている。